ジュエリーの価値って何なのでしょう?

① プラチナ、ダイヤモンド、ルビー、サファイヤのように、貴金属・宝石それ自体が持つ美しさや希少性?

② 自分へのご褒美や大切な人へ(から)の贈り物のように、人の気持ちや心のありようを結晶化したもの?

③ 年齢やシーンに応じて自分をいちばん輝かせてくれる存在?

答え

すべて正解です。

要は、所有する価値と、使用する価値とを使い分けることですね。

ジュエリーの持つ価値を上手に生かす、セルビーからの提案です。

もっと詳しくジュエリーの価値を知りたい方

 

 

Column 【使用価値>所有価値(リレーできる価値)】

 

Part.1 「ジュエリーの価値って何?」

ときおり、お客様から、
「この宝石(貴金属、ジュエリー、宝飾品)はどのくらいの価値があるの?」と、
たずねられます。
シンプルな質問なのに、簡単に答えることのできない難問です。
「価値とは何なのか?」
マルクスの「剰余価値概念」みたいに、ある種、哲学的な問いかけのようにも感じるときさえあります。

1990年ごろのこと、私はとある大手宝飾品販売会社の商品企画部というセクションで働いていました。
その時、宝石の価値には、
「資産性」・・・(相場に応じて変動はしますが)換金できる価値のこと、
「ファッション性」・・・デザインやブランド、
「プレステージ性」・・・宝石の大きさや品質による希少性を指す特性
という、3つの属性があると教わりました。
この3つの価値属性を基準に、どのようなお客様がどんなシーンで着けていただけるかを想定して、
商品のスペック(石の種類やサイズ、貴金属の種類や重量)やコンセプト・デザインの傾向、
価格ライン、店舗への投入本数などの計画を策定する仕事を行なっていたのです。

それから10年ほどの年月を経て、私はセルビーを設立することになったのですが、
コア事業である「買い取り」・「販売」という業務を始めるにあたり、基準になる価値属性が、
「資産性」、「ファッション性」、「プレステージ性」という分類では不十分であることに気づきました。
できれば宝飾品のような特殊なものだけではなく、世の中の商品・サービス全般にあてはまる、
共通の価値属性とは何なのかを考えたのです。

私たちが身に着けたり使用したり食したりするものがお店の棚に並ぶようになるまでに、
長くて複雑な流通経路をたどります。
「商品」とひとくくりで呼ばれていますが、単純化すると私たちがお店で手に入れるまでの間に、
コモディティ(原材料)→プロダクト(製品)→、マーチャンダイズ(消費財)と呼び名が変わります。

たとえば、「カルティエのゴールドのリング」を思い浮かべて下さい。
「ゴールド」というのが原材料を指します。つまりコモディティとしての価値で、
毎日の取引相場によってゴールドの価格(原材料としての価値)が決定されています。

それから「リング」というのがプロダクトになります。
リング=指輪には指を美しく飾るという機能があります。
ですからプロダクトにはコモディティに「機能的価値」が付加されたもの=「製品」と
理解していただくのがわかりやすいと思います。

最後に「カルティエの」というブランド名が最終的な価値を決める要因になるのですが、
ブランドは、「情報的価値」と言いかえることができます。
しかも「カルティエ」というブランドが持つ価値は大勢の人に知られているわけですから、
「共有化された情報的価値」であると言えます。

逆に共有化されていない情報的価値もあります。
さきほどの「カルティエのゴールドのリング」が、
お母さん(あるいは婚約者、友人など、あなたにとって特別な思いのある方)からプレゼントされた、
「カルティエのゴールドのリング」だったとしたらどうでしょう?
あなたにしか理解しえない価値がそのリングに存在していることになります。

改めて商品の価値の属性を整理してみます。
① Commodity Value (原材料としての価値)
② Product Value (製品としての機能的価値)
③ Shared Information Value (共有化された情報的価値)
④ Personal Information Value (限定的な、あるいは個人的な情報的価値)

「お母さんからプレゼントされた、カルティエのゴールドのリング」は、上記の価値属性に当てはめると、
「お母さんからプレゼントされた」・・・④パーソナル・インフォメーション・バリュー
「カルティエの」・・・③シェアード・インフォメーション・バリュー
「ゴールド」・・・②プロダクト・バリュー
「リング」・・・①コモディティ・バリュー
と、なることはおわかりいただけるかと思います。

このうち、相場による変動はあるものの、お金に換算できるのは①~③です。
ところが、④はお金に置き換えることはできません。
たとえばあなたの友人が、
「リサイクルショップの査定価格の2倍の金額で譲ってほしい。」
と申し出たとしても、絶対に手放さないかもしれません。
まさにPricelessな価値であり、他の商品に比べて宝石(貴金属、ジュエリー、宝飾品)が
圧倒的に強く持っている価値の特性です。

「この宝石はどのくらいの価値があるの?」とたずねられた場合、
お客様に5分ほど時間があるかを確認した後、上記のような説明をさせていただいています。
私たちセルビーが評価することができるのは、上記①~③までの価値なのです。

Part.2 「ジュエリーの所有価値と使用価値の関係性について」

実は、ジュエリーの持つ価値の属性は、
①Commodity Value (原材料としての価値)
②Product Value (製品としての機能的価値)
③Shared Information Value (共有化された情報的価値)
④Personal Information Value (限定的な、あるいは個人的な情報的価値)
の4つだけではありません。

やはり1990年頃、私が大手宝飾品販売会社の商品企画部で働いていた頃、
20~30代の女性にジュエリーの所有についてのアンケートをお願いしたことがあります。
所有個数は、想定したよりもずっと多く、一人当たり平均約12個だったと記憶しています。
さらに驚かされたのは、所有している12個のジュエリーのうち年一回以上使用しているジュエリーは
わずか4個で、全体の2/3を占める8個のジュエリーは使われずにタンスの奥に保管されたまま
になっているという事実でした。

よく使うローテーションに入ることができるジュエリーとそうでないジュエリーには、
両者を隔てる何か大きな壁があるのだと思われますが、はっきりとわかったのは、
ジュエリーには、「使用」と「所有」という2つの価値があるということでした。

使用価値と所有価値の関係は、下記のようなポートフォリオに整理することができます。
①「使用しないので、手放す。」
②「使用しないけど、手放したくない。」
③「使用するので、手放さない。」
④「使用するけど、手放してもよい。」

①~③は理解でき、④はあまりないケースだというのはご理解いただけると思いますが、
②の場合、ジュエリーではなく、たとえばテレビや冷蔵庫や自家用車だったら、レアケースと言えます。
つまり、②の「使用しない、手放したくない。」という、アンビバレント(矛盾した)な関係が
同時に満たされる状態は、他の商品にあまり見られないジュエリーならではの価値特性です。
でもそれは20年も前の話、最近は少し変化してきているのかもしれません。

Part.3 「ジュエリーの価値特性を利用した、賢いジュエリーの買い方」

ここからお話しさせていただくのは、私どものお客様からお聞きした実話です。
ご本人にお話をオープンにする承諾を得ておりますし、
もちろん本人を特定できるような個人情報も含まれておりませんのでご安心ください。

そのお客様が弊社のヤフーオークションをご利用いただくのは、その時が2度目でした。
1度目は2005年のことで、弊社でダイヤモンドペンダントネックレスをご落札いただきました。
学校を卒業して社会人になり、初めてのボーナスでご購入いただいた自分へのご褒美だったそうです。
そのペンダントネックレスをとても気に入っていただけたとのことで、3年の間、
レギュラージュエリーとして使用していただいたとのこと。
そして2008年になって、当時より大人びたゴージャスなジュエリーをご落札いただきました。

ご落札いただいた商品をお渡しする時に、
「3年前に落札したペンダントネックレスを、買い取りしていただくことはできますか?」と、
たずねられました。
弊社の担当者は「もちろんです。」と答え、査定価格を提示させていただきました。
3年前にご落札いただいた時の金額と、今回の査定金額との差額は6,000円だったそうです。

査定金額の方が6,000円安くなってしまったのですが、
ご納得いただいて買い取らせていただくことになりました。
お客様は、
「3年間のしっかり使った対価が6,000円だと考えると、すごくお得な感じがしますね。
またオークション、拝見させていただきます。」
とおっしゃって、お帰りになりました。

レンタルサービスではないので、どの商品も3年間使用して差額が6,000円というわけではありません。
もっと大きな差額が生じる場合もありますし、逆に相場の変動によっては、
ご落札いただいた金額よりも弊社の買い取り価格の方が高くなる場合さえあるのです。
真珠やサンゴなどの有機物を除いて、必ずしも価値が右肩下がりに劣化していくわけではないという、
ジュエリーだけが持つ「価値の特性」も実感できるはずです。

いずれにしてもこうしてセルビーをご利用していただくことで、
ジュエリーの「使用価値」はさらに向上するのではないかと思うのです。
デフレや不況であっても、おしゃれは大切です。
ユニクロやH&Mがブームになっているように、
賢くコストパフォーマンスの高いおしゃれを楽しむ時代になってきています。

確かに、「ジュエリーは好きだけど、ユーズド品には抵抗がある。」とか、
「ネットオークションでジュエリーを買うのは抵抗がある。」なんて意見が多いのも事実です。
セルビーのオークション出品商品は、すべてピカピカの新品仕上げ済み。
内側にイニシャルなどの刻印が彫られているリングも、完全に消し去ってから出品するため、
ほとんどユーズド品であることを意識せずにお使いいただけます。
しかも納得いくだけ使ったら、また買い取り依頼すればいいだけなので、
オークションでの落札価格 - セルビーの買取価格 = 「使用価値」というセオリーを、
せいいっぱい利用していただけるわけです。
もちろん使用中についたリングの小キズなどによって、価値が下がるなんてこともありません。

Part.4「ライフステージとジュエリーの事業仕訳」

最近、60~70歳代のお母様と40歳前後の娘さんが連れだって来店される例が増えました。
ご来店の理由は、お母様所有のジュエリーを私どもの店で査定させていただき、
結果次第でお嬢様が引き継ぐか、換金してしまうか、あるいはリフォームして使うか
を決めるつもりだと、おっしゃるのですが・・・。

「ジュエリーの事業仕訳みたいなものよね。」
あるお客様は笑いながらそうおっしゃったのが印象的です。
この事業仕訳はたいていの場合、私どもの提示した査定金額とはあまり関係なく、
お嬢様が現時点で使用できるものを残し、そうでないものは換金する、
という結果に落ち着きます。
最後にお嬢様自身も10~30歳代にお使いになっていたものを、
「もう使わないから。」と、換金してお帰りになります。

こうした母娘のお客様とお話していて理解ったのは、単にファッショントレンドによって、
流行りのジュエリーブランドやデザインが変化するだけでなく、
年齢などライフステージの変化によって必要なジュエリーが変わるということです。

10代後半から20代前半期には、卒業式、謝恩会、成人式などを経て社会に旅立ち、
仕事を覚えながら、オトナの女性としてのオンとオフの過ごし方を学びます。

20代中半から後半にかけては、仕事が忙しくなるのはもちろんですが、ファッションやグルメ、
旅行を楽しむなど日常を充実させると同時に、ご自身の婚活や友人の結婚式への出席などを通じ、
社会と自分の関係だけでなく家庭との関わりを意識させられるようになります。

30~50代は、子育て・教育を通じた地域催事への参画や、冠婚葬祭を中心とした親戚との関係、
ご主人の会社内でお付き合いなど、様々なコミュニケーションに忙殺されます。

もしも20歳代から50歳代まで、ライフステージごとのイベントやTPOに応じて使用する
宝飾品を買い続けたとしたら、いったいいくらくらいの出費になるのでしょう?
もちろんプレゼントされる分も含まれますが、ざっと数百万円になると思います。
特にジュエリーが好きという方や、ブランドジュエリーしか買わないという方、
定期的に購入する店が決まっている方などは、当然その金額はさらに大きくなります。
もちろん、上記の金額はすべて百貨店などの有名店で購入した場合。
オークションを上手に利用すると、1/2から1/3以下に圧縮することができるかもしれません。
とは、言え、ライフステージごとに使用するジュエリーをすべてオークションで落札したとしても、
それらをずっと所有し続けるには、まだ100~200万円くらいは必要だと思われます。

それでオススメなのが、お手持ちのジュエリーの事業仕訳。
「かわいい!」
思わずそう叫んでしまう言葉は同じでも、ライフステージの変遷によって、「かわいい」の中味
(ブランドや色、デザイン、素材、価格帯等)はずいぶん変化しているはずです。
長いコラムを最初から根気よくお読みいただいたお客様はもうお気づきのことと思いますが、
所有しているジュエリーはたくさんあっても、使用しないジュエリーが多いわけは、
お客様ご自身の「かわいい」と思う感覚が変化するたからなのです。

今かわいいと思うものを手に入れるために、ローテーションからはずれてしまったものを手放す、
結果的に最低限の支出で、場合によってはキャッシュレスでお気に入りのジュエリーがゲットできる、
それが私たちセルビーが、2009年6月に開始したJX(ジュエリー・エクスチェンジ)です。

開始以来、多くのお客様からお問い合わせをいただいていますが、
お客様のメリットやサービスを開始した背景などを詳しく述べると時間がかかりすぎてしまうため、
コラムという形式でまとめさせていただきました。

最後にお願いですが、査定をご依頼いただく際は、指輪などから石をはずしたりせずに、
そのままの形でお持ち込みいただききたいのです。
貴金属買い取りの店が増え、お店によっては「石は評価できない。」と言われることが多いようですが、
宝石の種類や品質によっては大幅にプラスに評価できる場合もありますし、
何よりジュエリーを解体してしまっては、価値をつないでいくことができなくなってしまいます。

セルビーのコーポレートアイデンティティは「価値をつなぐ(Value Link Concept)」。
買い取らせていただいた商品を、できる限り次にまた大切にお使いいただけるお客様に
つないでいく努力をすること、それがセルビーの仕事です。

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