アウイナイトは国内では「アウイン」「アウィン」「アウィナイト」と呼ばれる宝石で、その名は、ドイツ人鉱物学者である「R.J.Hauy(アウイ)」が発見したことに由来しています。
この、鮮やかで冴えたコバルトブルーにネオンの輝きが美しく印象的なアウイナイトは、ドイツのアイフェル地方でしか産出されない、レアストーンです。
しかも、現在は産出量も少なく、ほぼ商業採掘もされてはいないということもあり、さらに希少性が高まっています。
また一般的なカラーストーンはある程度の大きさのあるものが普通ですが、アウイナイトは大きく産出されるものは曇りやインクルージョンが多く、宝石としては0.1ctを超えるものは大粒とされており、実際に市場で見られるものは、ほぼメレサイズのものとなります。
ただ、そのハッと目を惹くアウイナイトにしか持ちえない強いネオンブルーの輝きは、たとえメレサイズであっても、その存在感たるや圧倒的なものがあります。
周りをぐるっと華やかな煌めきのダイヤモンドで取り巻いたって、そのネオンブルーはさらに輝きを増すように、さらにパワーを感じさせます。
硬度が低く、もろく、傷つきやすく、加工がしにくい、とってもデリケートな宝石なので、特別技術の高い職人にしか作成できない、ジュエリーとしての価値も希少で、まさに幻ともいえるジュエリーとして、コレクターにも人気があるのです。
世界的にも有名な、上質なカット技術を持つ職人が多いイーダー・オーバーシュタインの近く、アイフェル地方でしか産出されないなんて、何か特別な運命のようなものを感じます。
アウイナイトの中には、ブラックライトをあてると、ピンク味のあるオレンジ色に蛍光するものもあり、この派手なトランスフォームも宝石や鉱物好きにはたまらない魅力なのでしょう。
ただブラックライトをあてたりはずしたりするだけでもうワクワクするのです。
実はアウイナイトは、ラピスラズリの構成鉱物の一つで、その最も美しい色の主因とされています。
ラピスラズリのブルーも美しいのですが、個人的にはアウイナイトは、イタリアのカプリ島にある「青の洞窟」の小さな入り口から差し込む日光の反射で水が青く発光しているような、あのイメージです。
混じりけのないピュアな青。
アウイナイトの品質の基準もそのブルーの色味と透明感。
青の洞窟のイメージとダブります。
自身で発光しているようなネオン感、冴え冴えと澄みわたるブルーの煌めきは、アウイナイトで無ければ感じることができない、ならではのもの。
レアストーンですので、たくさんのものが流通しているわけではないのですが、機会があればぜひ、一瞬で心を奪われるその魅惑的な青の体験をして頂きたいと思います。
ジュエリーとしてのアウイナイトを選ぶ際には、質の良い石を選ぶのはもちろん、リングなどの場合は、石がぶつかりにくく、保護されているデザインのものや、ぶつけたりするリスクの少ないネックレスやピアスなどのアイテムを選んでいただくことも大切ですね。
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