1月の誕生石はガーネットです。
深みのあるワインカラーのロードライトガーネットは、大きなものでも悪目立ちせず上品な印象。
華やかなオレンジカラーのスぺサルティンガーネットには、赤味のあるタンジェリンガーネットと、黄色味のあるマンダリンガーネット、どちらもパキッとした発色があるものが魅力的。
鮮やかなグリーンの発色のグリーンガーネット(ツァボライト)や、グリーングロッシュラーライトガーネットも目を惹きます。
ブラウンがかったレッドカラーのイメージがアイコンであるガーネットには、ブルー以外のじつに様々なカラーが存在します。
今回は、その中でも、とりわけ輝きの美しい【デマントイドガーネット】について書きたいと思います。
デマントイドガーネットの「デマントイド」とは、ダイヤモンドという意味で、ダイヤモンドのように輝きがあるのでそう名付けられたそうです。
ダイヤモンドのファイアーは光の分散度の高さによるのですが、デマントイドガーネットは、ダイヤモンドよりも分散度が高く、デマントイドガーネットが放つ、特別な輝きとファイアーは、この分散度によるもので、まさしく「デマントイド」という名を冠するにふさわしいのです。
また、宝石には珍しくインクルージョンが高い評価を得るということでも特別です。
「ホーステールインクルージョン」と言われる、クリソタイルの細い毛束のようなそれは、ロシアのウラル産を証明するもので、馬の尾(ホーステール)のように現れます。
そして、乗馬をたしなむヨーロッパの貴族の間では「幸運の象徴」として尊ばれて来たのです。
このホーステールは放射状やフラッシュ状に結晶の中心から外側に入っているもので、その位置や入り方によって、評価が変わります。
もちろんインクルージョンを感じないデマントイドガーネットもありますが、透明感のある発色の良いイエローグリーンに放射状のホーステールが美しく内包されたデマントイドガーネットにはなかなか出会うことができません。
一つ一つ異なる表情を持つデマントイドガーネットはどれも個性的で魅力的なのです。
ところで、デマントイドガーネットは、グリーンガーネット(ツァボライト)とは種類が違うのですが、そのグリーンの発色の起因となる元素も違います。
デマントイドは鉄とクロム、グリーンガーネットはバナジウムとクロム。
宝石も化学式なのです。
科学の中にもロマンを感じませんか?
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