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情熱のルビーレッド ~7月の誕生石 ルビー~

梅雨が明けると、明るい太陽に照らされた季節の到来です。
そんな7月の誕生石は、太陽のように真っ赤な輝きが魅力のルビー。
鮮烈な華やかさを持つルビーは宝石の女王とも呼ばれ、情熱的で官能的な艶やかさを秘めています。

ルビーは7月の誕生石でもありますが、牡羊座の星座石でもあり、また、40年目の結婚記念日「ルビー婚式」に贈る宝石としても知られています。

古くから、ルビーは認知されており、紀元1世紀のローマの学者プリニウスは彼の著書「博物誌」に、ルビーの硬度と密度を記述し、聖書にもルビーにまつわる記述があります。

サンスクリットの文書では、古代インド人はルビーの色に魅せられて、「宝石の王」という意味の「Ratnaraj(ラトナラジュ)」と呼んでいました。
また、ルビーの燃えるような赤色には不滅の炎が宿るとされ、古代ギリシャ・ローマでは、軍神マルスが宿る護身の宝石とされ、戦場の兵士たちは病気・呪い・悪運などを防ぐお守りとして、「勝利を呼ぶ石」ルビーを身につけたといわれています。
ほかにも、ネイティブ・アメリカンは、美しいルビーを奉納すると、すばらしい首長に恵まれると信じていましたし、古代ビルマの戦士たちは、ルビーを皮膚の下に入れておくと不思議な力が生まれ、戦いで敗れることがないと、そして「母なる大地の心臓から落ちた血のしずく」として、病気や不幸から守ってくれる護符として身につけていたそうです。

古代からの言い伝えや習わしを見てみると、力強い生命力と情熱を感じさせるこの赤い石は、持ち主を災難から守り、困難を打破し、勝利へと導くパワーがあると信じられていて、現在でも、魔除けや護符として身に着けている人の多い宝石なのです。

最高級産地とされるミャンマーでは、ルビーを国石として定めていることからも、ルビーがいかに高貴なものとされてきたかがよくわかります。

ルビーは、「コランダム」という種類の鉱物です。
コランダムは、酸化アルミニウムの結晶からなる元々無色透明な鉱物なのですが、美しい青色のサファイアも同じ「コランダム」です。
コランダムのうち赤い物がルビー、それ以外の色はすべてサファイアとなります。

ルビーとサファイア、カラーは全く違いますが、それぞれにとても魅力的な宝石ですよね。

この鉱物のカラーの決め手となるのが、含まれる不純物の割合なのです。

その不純物は「酸化物クロム」の含有量。
この「酸化物クロム」の量が1%前後だとルビーの赤色、0.1%程度となると赤が薄くなりピンクになっていきます。
ピンク色の宝石はサファイアと分類され「ピンクサファイア」と呼ばれるのですが、微妙な色の違いはピンクサファイアなのか、色の薄いルビーなのか判断が難しいそうです。
また、クロムは赤い色の強さをさらに強める蛍光性を引き起こすこともあります。

コランダムのもう一つの特徴は、その硬度の高さ。
最も硬度の高い宝石ダイヤモンドの硬度が10、それに次いでコランダムの硬度は9ととても硬く丈夫な宝石です。

宝石はどれも希少価値はありますが、ルビーは原産国も限られ、ダイヤモンド、サファイア、エメラルドと4大宝石と言われる中で年間産出量は最小で、希少価値が高いのです。

原産国には、最高級産地とされるミャンマー(ビルマ)をはじめ、タイ王国、スリランカ、ベトナム、カンボジア、マダガスカルなどが挙げられます。

良質のルビーが採れることで有名なミャンマー(ビルマ)のモゴック地方、中でもモゴック鉱山で奇跡的な確率で産出される、透明で深みのある濃い赤色のルビーは、「ピジョン・ブラッド(鳩の血)」と呼ばれ、最高級のルビーとされています。

紛争の危機にさらされているミャンマーでは、ルビーの産出量も少ないため、「ピジョン・ブラッド」はとても貴少。
また、タイ産のルビーには、「ビーフ・ブラッド(ウシの血)」という意味のルビーがあり、こちらは透明度が低く、鉄分を含んで黒味のある赤色のものが、スリランカやベトナムなどで産出される、ピンクに近い赤い石は「チェリーピンク」と呼ばれているものがあります。

赤い宝石の代名詞ともいえるルビー。
炎のような、血のような情熱を感じさせる、艶やかで上品な深みのある赤は、身に着ける人に、一層の魅力を与えてくれるはず。

ルビーレッドと一言で言っても、その色味はとても様々です。
ピジョンやビーフ、チェリー、と説明はしてみましたが、ご自身の好みや、お肌の色にぴったりと合う「お気に入りルビーレッド」との出会いが一番大切です。
気持ちを高揚させてくれるようなお気に入りのルビーが、きっとご自身を護ってくれるはずです。

最後に、漢字にふりがなをつけるとき「ルビをふる」と言いますが、この「ルビ」の語源もルビーです。
かつてのイギリスでは、活版印刷で使われる活字の大きさの種類によって、それぞれ宝石の名が使われていたそうで、その技術が明治時代に日本に導入された時、ふりがなのサイズが「ルビー活字」の大きさだったから、ふりがなを「ルビ」と呼ぶようになったそうです。
こんなところにもルビー。興味深いですね。


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