自身が内側から発光しているような、南の海の色にも似た鮮やかなネオンブルーが特徴のパライバトルマリン。
とても人気がある希少な宝石ですが、初めて産出されたのは、1987年。まだ33年前のことです。
ブラジルのパライバ州バターリャというところで産出されたので、パライバトルマリンと名づけられました。
現在はブラジルだけではなく、アフリカのモザンビークやナイジェリアでも産出されています。
ブラジル産は、色の鮮やかさが格別ですが小粒で内包物があるもの、アフリカ産は大きな結晶のものもありますが、色の優しいクリアなものという違いがあります。
逆に言えば、ブラジル産で大きくクリアなもの、アフリカ産で色の濃いものは高評価でさらに希少ということです。
大西洋を挟んだブラジルとアフリカ。かつては、一つの大陸だったという証明でもあります。
はるか遠く遠く昔から地中の奥深くで育まれてきて、今では2つの大陸に分かれ、別々に産出されるなんて、人間が感じられる時の流れの感覚とは全く別次元の、長いスパンの時が宝石には流れているのですね。
パライバトルマリンの美しさの最大の特徴は、その鮮やかなネオンブルーの色彩とテリに間違いありません。
この独特のネオンブルーを作り出しているのは、高濃度の銅とマンガンです。
パライバトルマリンは他の同じ種類の宝石類では見られないほど多くの量の銅が含まれているのです。
銅は地球の地殻に含まれている鉱物なのですが、その濃度は0.01%ととても微量な元素で、パライバトルマリンが発見されるまで、トルマリンが銅を含むことで鮮やかなブルーを発色するということは知られてはいませんでした。
現在「パライバトルマリン」とは
【「銅イオンによりブルー~グリーンを呈するトルマリン」という宝石にたいして称される別名】となっております。
銅を多く含むものほど、よりブルーの色味が強くなるのですが、もし、パライバトルマリンの鑑別書に付属する、銅の含有を示す「成分分析報告書」をご覧になる機会があれば、ぜひ銅とマンガンの含有量を確認してみてください。
美しいブルーを感じられる銅の含有量はおよそ1.3%以上だと思われますが、マンガンの含有量とのバランスも大切です。
好みのパライバトルマリンのカラーが見つかったら、その石の銅とマンガンの含有率を覚えておきましょう。
それを基準に、いろんなパライバトルマリンの色とその「成分分析報告書」を見比べてみると、含有量による微妙な色の変化の不思議と、化学と地球のロマンスを感じられるはずです。
※弊社では、鑑別書か鑑別ソーティングが付属しているものを「パライバトルマリン」としております。
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